本だけがお友達

友達が極端に少ないわたしの、本との交流履歴です。

「ちまっと台湾」 浅見顕祐

ちまっと台湾ちまっと台湾
(2001/10)
浅見 顕祐

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 僕の旅のスタイルは、「大陸横断」、「前人未踏の地を行く」などといった大冒険でも、「究極の極貧旅行」、「ヒッチハイク」などといった気合いの入った旅でもない。かと言って、「観光地で写真パチリのツアー旅行」でもなければ、「リッチなリゾート旅行」でもない。
 僕はそんな誰にでもできそうな、自分の旅のスタイルを、「庶民派ちまっと旅」と呼んでいる。

                         浅見顕祐 「ちまっと台湾」


 今日からわたしの勤める会社はゴールデンウィークに突入。
 なんと10日間も休みが。
 しかし派遣社員、つまり時給制のわたしの心境は複雑です。
 旅行へいきたいところですが、貯金は前回の旅行で底を尽きてしまいました。
 しかたがいないので気分だけでもと、図書館で旅行記を借りてきて一日中読んでいたのですが――
 よけいに旅行への思いが募るばかりですね。
 本書は浅見さんが台湾を反時計回りで一周した記録です。
 とても平凡な旅行なのですが、だからこそ自分の旅行を振り返りウンウン頷いてしまいました。
 いろんなことを思い出します。
 台東で知り合った小管は元気にしているかな。
 わたしと同年代の彼女は化粧気がなく元気で優しい娘さん。そして大変な読書家。わたしの部屋も書籍に占領されていますが、彼女の民宿はリビング、客室、トイレに至るまで書籍が押し寄せていました。
 毎朝原付を二人乗りして喫茶店へ向かい、夜はリビングで小管夫婦や他の宿泊客のかたと現地のお酒で談笑。
 はぁ――
 絶対また行くぞ。
 働けわたし!
 
 (読み返してみると、本の紹介が二行だけしか・・・)


「ウはウミウシのウ シュノーケル偏愛旅行記」 宮田珠己

ウはウミウシのウ―シュノーケル偏愛旅行記 (白水Uブックス 1092)ウはウミウシのウ―シュノーケル偏愛旅行記 (白水Uブックス 1092)
(2007/03)
宮田 珠己

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 この本の収益の一部を
 かけがえないない世界の海とそこに棲む生き物たちを、
 わたしが見に行くために捧げたい。

           宮田珠己 「ウはウミウシのウ シュノーケル偏愛旅行記」


 今日は一風変わった紀行文の紹介です。
 紀行文というと、『深夜特急』の沢木耕太郎さんや、最近では『ガンジス河でバタフライ』がドラマにもなったたかのてるこさんのように、無鉄砲に日本を飛びだし、その先での出会いや胸躍る冒険を描いたものが一般的ですが、宮田珠己さんの旅はなんともマニアック。
 引用でもわかってもらえるように、内容はナルティシズムやセンチメンタリズムとはかけ離れています。
 この本での旅の目的は、浅瀬に棲んでいる変な形の生き物を見るというもの。
 「変な形の生き物」の基準は厳しく、宮田さん自身の絵とともに紹介されている生物はどれも見たことのない、誰も注目しないような生き物ばかり。
 独特の視点と語り口は、いかにもひねくれ者の理屈屋といった感じ。
 ただ、自分の食指が動いた対象をとにかく追い続ける姿は、とても好感がもてます。
 それに、なにより文章が面白い。
 いたるところで笑わせてもらいました。
 わたしは飽き症で何かにのめり込むということができないのですが、宮田さんのような旅にもの凄く憧れてしまいます。
 他の作品もどれも変なものばかりなので、また読み返したときに紹介したいと思います。
 みうらじゅんさんといとうせいこうさんの『見仏記』なんかが好きな方には、ぜひぜひお勧めの一冊。

 【お勧め度 ★★★★☆】                

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Author:すやすや
大好きな本について書いていこうと思います。
書評なんて大それたものは書けませんが、感じたことを少しだけ――
少しでも本選びの参考になれば、嬉しく思います。

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